皆さん、毎日うんちをしていますか💩?
「うんちは健康のバロメーター」とも言われるように
日々の排便は体の状態を示す重要なサインです。
ですが、便秘やウサギのようなコロコロ便など、毎日の排便がスッキリしないと感じている方も多いでしょう。便秘は多くの人が抱える悩みであり、続くとお腹が張って苦しくなったり、おならが頻繁に出たり、肌に吹き出物ができたりと、さまざまなトラブルを引き起こします。
今回は、便秘とメンタルの関係について調べてみました。
便秘とは
便通は本来、毎日あるのが健康な状態です。
3日以上排便がなかったり、便が硬くて量が少なく、排便後に残便感があったりする状態を便秘と呼びます。
便秘は特に女性に多く見られ、その理由にはホルモンの変動や筋力の違いが関係していると考えられます。便秘になると、単に排便が困難になるだけでなく、腹痛や腹部膨満感、食欲不振などのさまざまな不快な症状が現れるでしょう。
便秘が続くと一時的な不快感だけでなく、肌荒れや肩こり、疲労感などの全身症状が現れることも🌀腸内で増えた毒素が血液中に吸収され、体内をめぐることで不快な口臭や体臭の原因にもなってしまうのです。
便秘は寿命にも影響する!?
便秘は生活の質(QOL)を下げるだけでなく、長期的にみると、慢性の便秘には死亡リスクの増加があり、寿命に影響をあたえているのではないかという指摘もあります。
アメリカ・メイヨー医科大学の研究によれば、便秘のある人は15年後の生存率が低い可能性があるという結果が示されています(Chang YY, et al. Am J Gastroenterol 2010 メイヨー医学大学の15年間の追跡調査)。
トイレで強くいきむことで血圧が急上昇し、これによって心臓や血管に大きな負荷がかかります。その結果、脳卒中や心筋梗塞などの疾患が発生するリスクが増加するそうです。 たかが便秘、されど便秘、あなどれませんね。
また、便秘の原因には、大腸ガンや直腸ガンなど重大な病気が隠れていることもあります。ただの便秘と思わず、少しでも気になることがある場合は、医師に相談しましょう。
腸とメンタルには深い関係がある
腸とメンタルは一見結びつかないように思えますが、お互いに影響し合う密接な関係があります。それを表しているのが「脳腸相関」という言葉です。腸の状態が良好であれば、脳(心や精神)の状態も良好になり、逆に精神状態が良いと腹の調子も良くなるといった関係性を指します。
一時期、爆発的な人気で入手が困難だった「ヤクルト1000」は、脳腸相関を利用した商品の一つと言えるでしょう。ヤクルト1000に含まれる乳酸菌シロタ株は、腸内環境を整えることで脳との相互作用に影響を与えるとされています。腸内フローラのバランスを整えることで、ストレス軽減や睡眠の質改善につながると考えられているのです。
マインドフルネスで便秘も良くなる?
何をやっても便秘が良くならない
心の不調が便秘の原因となることがあります。
自分の心と向き合うことから始めることで、便秘の根本的な原因を解決する手助けになるかもしれません。日常生活で感じるストレスや不安、抑え込んだ感情が、腸の働きを乱し便秘を引き起こすことがあるのです。
例えば、仕事や人間関係で感じるストレスが溜まると、自律神経のバランスが崩れ、腸の働きが低下してしまうことがあります。これが長期間続くと、慢性的な便秘に繋がることがあります。
この『便秘は「心」のSOS! 毎日出せる心と体のつくり方』という本では、毎日快適にお通じを迎えるための心と体のつくり方が、誰でもすぐに取り組めるようにわかりやすく紹介されています。
ずっと便秘に悩んでいる方は、一度読んでみるといいかもしれません。
便秘を気にしすぎないことも大事
「毎日必ずお通じがなければならない」という思い込みは、ストレス便秘を悪化させる要因の一つです。実際、このような考え方が、排便に関する過度の心配やプレッシャーを生み出し、腸の状態を悪化させることがあります。
ですが、実際には、排便の頻度は個人差がありますし、一般的に毎日排便する必要はありません。大切なのは、自分が快適に過ごせることです。
つまり、排便の回数よりも、排便時の快適さや腹部の軽さを重視することが重要です。 自分がストレスを感じずに快適に過ごせるなら、排便の回数にこだわる必要はありません。
心身の健康を保つためには、適度な運動やバランスの取れた食事、ストレス管理などが大切です。そうした健康的な生活習慣を身につけることで、自然な排便を促し、ストレス便秘を改善することができるでしょう。