気象庁のデータでも「危険な暑さ」が更新され続ける近年、学校現場での熱中症は、小学校・中学校・高等学校などを合わせると年間約5,000件ほど発生しており、中には死亡に至るケースも…。
とりわけ運動量が多い体育や部活の時間帯は要注意で、学校としては万全な暑さ対策が急務です。
そこで、今回は体育館の熱中症・暑さ対策について解説します。
- 学校内の熱中症は部活などスポーツ時に多い
- 夏の体育館はなぜ暑くなる？｜温度が上がる3つの理由
- 実際に体育館は何度になる？WBGT指数で暑さをチェック
- 体育館での熱中症・暑さ対策
- 体育館のエアコンの設置率は？
- 体育館の暑さ対策にはネクシーズZEROがおすすめ
- ネクシーズZEROが支持される 4 つの特徴（“4 つのゼロ”）
- 最後に
学校内の熱中症は部活などスポーツ時に多い
学校管理下の熱中症事故を集計すると、その大半が体育の授業や部活動など「スポーツをしている時間帯」に集中しています。これは〈環境・身体・行動〉という三つの要素が同時に重なりやすいためです。
以下では、それぞれの要因がどのように危険度を高めるのかを解説します。
環境要因
夏は気温が高いだけでなく、湿度が上がりやすく風も弱いです。さらに雲が少ない日は直射日光が強く、照り返しや輻射熱が加わって体感温度が上昇します。梅雨明け直後のように「急に暑くなるタイミング」では体が暑さに慣れておらず、同じ気温でも熱中症リスクが跳ね上がるのが特徴です。
身体要因
子どもや若年層は汗腺の発達が未熟で体温調節が大人ほどスムーズではありません。
朝食を抜く、前日の睡眠不足、風邪ぎみといった軽い体調不良でも発汗量や血流が変化し、熱を逃がしにくくなります。また、運動前から軽い脱水状態にあると、体内で生成された熱を汗として放散できず、短時間で深部体温が危険域に達してしまいます。
行動要因
部活や体育は“勝ち負け”や“記録”が伴うため、つい全力を出し切ろうとしがちです。
酷暑に慣れていない時期から急に激しい練習を再開したり、休憩を削って長時間活動を続けたりすると、体内で生まれる代謝熱が外気の熱と相まって急激に蓄積します。さらに、指導者が「水分補給のタイミングや量」を明確に管理しないと、生徒は遠慮して飲み控えやすく、脱水→体温上昇の悪循環に陥ります。
夏の体育館はなぜ暑くなる？｜温度が上がる3つの理由
真夏の体育館に入ったときに「まるで蒸し風呂のようだ…」と思った経験はありませんか？
体育館は構造上熱がこもりやすく、室温が上昇しやすい傾向にあるのです。そのため、しっかりと熱中症対策を行う必要があります。
広い窓ガラスで覆われている
体育館の上部は、日光を取り込みやすくするために面積の広い窓ガラスで覆われています。日光といっしょに熱も取り込むため、室温が上昇しやすくなってしまうのです。
また、この広い窓ガラスは開放することがほとんどないため、体育館内に熱がこもりやすくなります。
窓が少ない
体育館は建物の強度や安全性を高めるために窓が少ないケースが多いです。また、体育館ではボールを使った競技をすることから壁面は基本的に壁で覆われています。
足元に下窓がある場合もありますが、それだけでは体育館のような大空間の換気は充分ではありません。そのため、室内の熱がこもりやすくなるのです。
輻射熱により天井が温められる
体育館の天井部分は、一日中日光を浴びているため、輻射熱の影響を強く受けやすいです。
輻射熱とは、「遠赤外線の熱線によって直接伝わる熱」のことを指します。たとえば、夏に日なたへ出ると、空気より先に肌がじりじり熱く感じるのは、太陽から届く赤外線（電磁波）が直接体を温めるためです。
実際に体育館は何度になる？WBGT指数で暑さをチェック
夏の体育館は「暑い」というより、もはや“危険な環境”になることがあります。
屋外の気温が30℃前後でも、体育館内は構造的な理由から ＋3〜7℃ 上がるケースが多く、活動中の体感温度はさらに上昇します。
ここでは、体育館の平均気温やWBGT（暑さ指数）の目安を見ながら、どの程度の危険があるのかを具体的に確認していきます。
体育館内は屋外＋3〜7℃になるケースも
体育館は天井が高く、窓が少ないうえに風が通りにくいため、熱がこもりやすい構造になっています。文科省や自治体の調査でも、真夏の体育館は 屋外より3〜7℃高くなる という報告が複数あります。
たとえば、
- 外気温：32℃
- 体育館：35〜39℃
という状況は珍しくありません。
さらに、床面付近よりも高さのある場所のほうが熱が溜まりやすく、バスケのジャンプやバレーのスパイク練習などでは体感温度が急上昇します。
WBGT（暑さ指数）で見ると“運動中止レベル”に到達することも
熱中症対策をしっかりやるには、「WBGT（暑さ指数）」をうまく使うのがポイントです。WBGTは気温だけじゃなく、湿度や日差しの熱までまとめてチェックできる“暑さの危険度”の目安なんです。
たとえば、数値が28℃を超えると「厳重警戒」、31℃を超えると「運動は原則中止」とされています。単に温度計を見るよりも正確にリスクを把握できるのが強みですね。
部活でも、この指数を意識して練習時間を工夫するだけでぐっと安全に。昼間の暑い時間を避けて、朝や夕方に練習を移すのも有効です。顧問の先生や指導者が日々の計画にWBGT測定を取り入れることで、生徒のみんなも安心して部活に集中できますよ。
体育館での熱中症・暑さ対策
体育館は屋外より直射日光が少ないと思われがちですが、屋根材や壁面に蓄えられた輻射熱、床からの照り返し、そして運動による発熱が重なって、真夏には外気温以上に暑くなることがあります。
WBGT（暑さ指数）が警戒ラインを超えやすい環境だからこそ、短期で実践できる行動面の工夫と、中長期で効果を高める設備面の改善をセットで導入し、子どもたちや利用者の安全を守る必要があります。
こまめに水分をとる
熱中症対策の基本は、こまめな水分補給です。
部活や体育など運動中は、汗をたくさんかくことで、体の中の水分が失われます。水分不足によって体内の電解質のバランスが崩れて、体温調節がうまく機能せず体温が上昇しやすくなり、クルマでいうとオーバーヒート状態に…！
そのため、のどが乾く前に、定期的に少しずつ水分を摂取することが大切です。また、汗といっしょにミネラルや塩分も失われているため、スポーツドリンクや塩タブレットなどを活用して脱水を防ぎましょう。
下窓を全開にする
多くの体育館では足元に格子付きの下窓があります。風通しをよくするために下窓は全開にして、室内に熱がこもるのを防ぎましょう。
太陽側のカーテンを閉める
夏場の午後は南面や西面の高窓から強い日射が差し込み、床や壁を加熱して輻射熱源となります。授業や部活が始まる前に太陽側の遮光カーテンを閉じ、直射日光をカットするとWBGTが低下しやすいです。
スポットクーラーの導入
体育館は天井が高く空気量がすごいので、全館空調は現実的ではありません。そこで「スポットクーラー」の出番です！室内全体を冷却するエアコンと異なり、室内の特定の場所をピンポイントで素早く冷却できるのが特徴です。キャスター付きのスポットエアコンを選べば工事不要で、場所を選ばず柔軟に活用することできます。
遮熱シートを屋根に施工する
体育館の金属折板屋根は日射を吸収しやすく、内部に強い輻射熱を放ちます。屋根に遮熱シートを貼ることで、日光を反射して表面温度を10〜15℃低減でき、室内への熱の侵入を抑えることが可能です。
体育館のエアコンの設置率は？
文部科学省の調査（令和７年５月１日）によると、全国の公立学校の体育館におけるスポットクーラーを含む冷房機器の設置率は22.7%です。前年と比べて3.8%増となりましたが、普通教室の冷房機器の設置率が99.1%（令和６年９月１日）と比べると、体育館への導入率は大幅に低いといえるでしょう。
断熱性能が不十分な体育館が多く、空調を設置しても冷暖房効率が上がらないという課題があります。
体育館は災害時の避難所としても機能するため、本来なら早急な冷房整備が求められますが、断熱性の低さゆえに建て替えや大規模改修を伴うケースが多く、結果として空調設備の導入が後回しになっているのが現状です。
体育館の暑さ対策にはネクシーズZEROがおすすめ
県立・市立・町立を問わず、公立校は普通教室の整備だけで手いっぱい。
体育館まで手を伸ばそうとすると、導入費用の壁が立ちはだかります。
そこで最近、注目を集めているのが「ネクシーズZERO」 という設備導入サービス。
最大の魅力は、なんと言っても初期投資0円で最新の空調機器を導入できる点です。商品代も工事費も、すべて月額サービス料に組み込まれているため、機器が故障しても追加コストなし。しかも契約期間が終われば、そのまま学校の資産として残るので「掛け捨てにならない」というわけです。
実際、私立校だけでなく財源が限られる公立校でも導入事例が増えているといいます。
予算面で空調整備を諦めていた学校ほど、ネクシーズZEROの賃貸借方式は強い味方。体育館を“避難所にもなる安全な空間”へアップグレードしたいなら、まずは問い合わせてみる価値アリです。
ネクシーズZEROが支持される 4 つの特徴（“4 つのゼロ”）
設備選びの悩みをゼロ
600社超のサプライヤーと連携し、LED・空調・厨房機器からスマート農業設備まで 50万点以上をワンストップ提案。
「何を選べばいいか分からない」を解消します。
資金調達の悩みをゼロ
設備費・保証金・工事費・運搬費・修理費・保険金までネクシーズが全額負担。
初期投資は一切不要で、支払いは月々の固定サービス料だけ。
融資やリースに比べキャッシュフローの圧迫がありません。
導入計画の悩みをゼロ
現地調査から見積り、施工管理、複数メーカーとの調整までをネクシーズが一括コーディネート。
書類や業者とのやり取りが一本化され、経理処理もシンプルになります。
導入後の悩みをゼロ
5 年間の手厚い保証と全国ネットのサポートで、自然故障・水災・盗難にも迅速対応。
契約満了後は設備の所有権が利用者に移転するため、支払ったサービス料が掛け捨てにならない点も大きなメリットです。
数字でみる「ネクシーズZERO」の魅力
- 導入件数 11万件以上
- 取り扱い商品数 50万点以上
- 提携工場業者 全国629社
最後に
夏場は授業中や部活中はもちろん、学校から帰り道での熱中症にも注意が必要です。
こまめな水分補給・換気・遮光といった今すぐできる対策に加え、スポットクーラーや屋根の遮熱シートなどの設備面も強化しましょう。初期費用ゼロで最新空調を導入できる〈ネクシーズZERO〉なら、限られた予算でも安全と快適さを同時に実現できます。
子どもたちが安心して学び、思い切り体を動かせる空間を守るために、今こそ一歩踏み出しましょう。
